被災地へタマネギを(R8.5.6 被災地への食料支援)

 ひむか農業小学校では、東日本大震災や熊本地震の被災地へ食料支援を行ったことがあります。本校初代校長の二見順雄顧問は、その時のことを令和7年度卒業文集「大地に学ぶ」で以下のように振り返っています。

   被災地へ玉ねぎを ( 二見順雄 )

 平成23年3月11日(金)の午後2時46分に東日本で大震災発生。マグニチュ―ド9、最
大震度7。全体で死者数19775人、行方不明2550人 (2024年3月時点)
 この時間帯は、被災地の子ども達は学校にいる。自分たちと同じ子どもがたくさん亡くなっている。行方不明者もたくさんいる。次々に流れるテレビ放送に財光寺農業小学校の子ども達も、顔は真っ青。戸惑うばかりだ。財農小の子ども達は集まった。考えた。「自分たちができることはないだろうか。」と相談した。
 相談の結果「被災地の方々は、食料に困っているだろう。」全会一致で「自分達で作ったタマネギを送ろう。」となった。しばらくして、そのタマネギも実った。みんな集まった。見事なタマネギの収穫。形の良いタマネギを1500個送ることにした。しかし、ここで問題が起こった。被災地に送る運送費がない。運送費のことなど考えもしなかったのだ。
 しかし、神様はどこかにいるものだ。幸いに当時県議会議員の土屋幸平さんもタマネギ収穫に来ていた。この方は、宮崎県のトラック協会の顧問であった。子ども達に「しばらく、待っとってね。」と言ってスマホで誰かと会話。
 子どもも大人も不安な中、十屋さんから出てきた言葉。「トラック協会の会長に、かくかくじかじか、と経過を話したら『分かりました。私共も手伝いましょう。子供達の真心を送る手伝いをしましょう。』ああ、よかった。子ども達から大きな拍手が沸き起こった。
 子ども達は、励ましのメッセージを添えて、被災地に<手作りタマネギ>を送ることができた。送り先は、宮城県石巻市の方々宛てであった。
 しばらくして、被災地の方々から便りが届いた。子ども達の中には、この便りを読んで泣き出す子もいた。男子中学生の目にも涙が浮かんでいた。
 
 熊本地震でも、玉ねぎ1000個を届けた。これは、当時の役員4名(二見順雄、若松英俊、黒木直美、治田昭男)が軽トラックに積んで、直接現地に届けた。南阿蘇村の藤岡教育長が「村の各学校に届けます。」とここでも子ども達の「玉ねぎ作戦」は喜ばれた。


※ 今後もひむか農業小学校は、いろいろと社会貢献を果たしていこうと考えています。



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